学習指導要領とは?
学習指導要領とは?
学習指導要領とは、文部科学省が定める学校のカリキュラムの基準のことです。
学習指導要領の目的は、全国どの学校であっても一定の教育水準を保つことにあります。
約10年に1度改訂され、運用されています。
学習指導要領は法規命令か?
学習指導要領は、文部科学省が示すものですが、法規ではありません。
ただし、学校教育法施行規則に基づいて定められており、効力については議論があります。
「伝習館高校事件(最判平2.1.18)」では「学習指導要領の法規性について肯定」されています。
伝習館高校事件(最判平2.1.18)
事案:県立高校教師が学習指導要領の内容を逸脱したことを理由に懲戒免職処分を受けたため、取消訴訟を提起した事案
判旨:
- 学習指導要領は、国が教育水準を維持し、教育目的達成に資するため、必要な基準を定立するもの
- 法規で基準が定立されている事柄については、教師の裁量には制約がある→学習指導要領の法規性について肯定