行政

PFIをわかりやすく解説

PFIとは?

PFIとは?

Private Finance Initiativeの略称です。

民間の資金を活用して社会資本(公共施設、公用施設)の整備を図ることを指します。

企画、建設、維持管理等の全部又は一部を民間に委ねることで行われています。

国内でPFIと言われているものは、「民間資金を活用している」事例のことになります。

イギリスにおいて活用されつつある社会資本の整備手法ですが、昨今日本国内でも徐々に活用されてきています。

それでもPFIのイメージが掴めない方へ

・・・と言ってもPFI、なかなかピンときません。

もう少し噛み砕いてみますと、

PFIとは、民間委託のことです。

民間委託で何を委託するのか、というところで「施設整備のための資金調達」まで委託するのがPFIと言えます。

民間委託なので、当事者間の契約の話になってきます。

PFIでは、通常の委託契約の内容に「資金調達」や「施設の最低限必要な機能」などまで入ってくるというだけの話です。

PFIをしてみたいけど、難しそう・・・と感じることもあると思いますが、要はただの「委託契約」です。

委託する内容がちょっと違う、というだけの話です。

PFI事業の効果

主に以下の3点があげられます。

  • サービスの向上
  • 財政健全化
  • 地域経済の活性化

「サービスの向上」について、PFI事業は、企画・計画段階から運営に至るまで、民間の創意工夫を最大限活用できる発注方式です。民間企業のノウハウを活かし、地域住民が喜ぶ施設が実現します。

「財政健全化」について、PFI事業では、設計から運営まで、長期一括発注することができ、経費削減効果が期待されます。

「地域経済の活性化」について、PFI事業では、地場企業で構成するグループでの受託が可能であるため、地域経済に資することが可能となります。

特に、「サービス向上」「財政健全化」については、自治体内部での合意形成に説得的である理由となります。

PFIの手続

PFIの手続は以下のとおりです。

  1. 実施方針の策定
  2. 特定事業の選定
  3. 事業者の選定(公募等により選定)
  4. 議会の議決

PFIの具体例

例えば給食調理場を整備するのに、PFIの手法を用いて、民間のプロジェクトチームに委託をするとして、そのプロジェクトチームの中に銀行などの金融機関が入っていることになります。

行政が予算措置をして、予算の執行をして、「さあプロジェクトスタート!」とすることに比べ、事業着手のスピード感にも大きな差があります。

また、設計の段階から民間に委ねているため、行政が設計するものに比べ、サービス水準が高く、経済的に建設することが可能になります。

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