行政計画とは?
行政権が一定の公的な目的のために
目標設定し、その目標を達成する
ための手段を総合的に提示するもの
のことを「行政計画」と言います。
公的な目標を実現するためのガイドラインみたいなものです。
背景
行政計画という考え方は、1960年代以降に
注目されるようになりました。
1960年代といえば、高度経済成長期で、
経済成長と同時に、人口の流入流出の偏りや
公害の発生など多くの問題が出てきた時代です。
「計画的なまちづくり」の必要性から1968年、
都市計画法の改正がされ、都市の無秩序な拡大を防ぐための
法整備がされました。
種類
行政計画には主に、
- 拘束型計画
- 非拘束型計画
の2種類に分類されます。
拘束型計画の例としては、都市計画などがあげられます。
非拘束型計画の例としては、
「行財政健全化計画」「所得倍増計画」などがあげられます。
法律との関係
行政計画について、法律の根拠が必要か否かは、
- 拘束型計画:必要
- 非拘束型計画:不要
として整理されます。
拘束型計画については、最近の判例で、
行政処分性を肯定しており、
訴訟での救済の可能性もあるとされています。
実際、都市計画などは、区域内の住民にとっては、
生活に関する権利に密接に関わってくるため、
行政処分性があるものと考えられます。