「賢明なる公務員」になるためには、まず「上司に逆らう。」ことをお勧めします。
まず、公務員の世界では、前例踏襲、縦割りなど非常識な常識がたくさんあります。
公務員組織は、異様な組織です。
にも関わらず、言われたことを言われたとおりに実行する、ロボット的な働き方をする公務員がとても多いです。
そして、その非常識な常識は次の世代に引き継がれていきます。
なので、その公務員の常識に染まりきっている上司の言うことは鵜呑みにしてはいけません。
まず、疑ってみることが必要です。
そして、おかしい時は「おかしい」と声を上げることが必要です。
地域社会をより良くするには、「上司に逆らう」ことが、絶対に必要なのです。
公務員組織は、おかしなことばかりなのですから。
「上司に逆らわない」処世術もあるかもしれません。
元文科省次官である前川喜平氏の言う「面従腹背(面だっては従い、腹の中では背く)」です。
面従腹背を貫き、出世し、自身の考えを実現するという方法もありますが、あまりに時間がかかります。
なので、おすすめはできません。
しかし、前川氏も「面従腹背」とは言うものの、「上手に上司に逆らってきた」はずです。
「上手に」というのはどういうことかというと、「場の空気を悪くしないように」「他者を尊重しながら」というのがわかりやすいかもしれません。
例えば、上司に逆らい、上司に対して意見をはっきり言う時も、上司の立場を考え、個別に話をしたりすることも時には必要です。
頭ごなしに相手を批判する人は「上手に逆らう」ことができているとは言えません。
おかしな常識は変えなければなりませんが、「他者を尊重する」ことも忘れてはいけません。
「上手に上司に逆らう」ことができるのが、「賢明なる公務員」の必要条件です。