法律

「法律上の争訟(蓮華寺事件)(最高裁平成元.9.8)」をわかりやすく解説。

事件の概要

蓮華寺Xは、日蓮正宗の末寺であって、内部で宗派を二分した紛争が起きていた。

蓮華寺Xは、住職Yを相手取り、寺院明渡しを求めて提訴。

1審でX勝訴。

2審で訴え却下。

Xは上告。

判決の概要

上告棄却

  • 具体的な権利義務ないし法律関係に関する訴訟であっても、宗教上の教義信仰の内容に深く関わっているときは、その訴訟は、法律上の争訟に当たらない。

事件・判決のポイント

ポイントは、民事訴訟において、裁判所は、「宗教上の教義信仰の内容に深く関わっているときは、その訴訟は、法律上の争訟に当たらない」としたところです。

・・・ただし、この事件のポイントは、実はこの話「創価学会」に関しての日蓮宗内部の争いなのです。

そこが、教科書には書いていない、おもしろい裏話です。

「創価学会」は日蓮正宗をルーツにもつ宗教団体です。

「創価学会」が今のように大きな影響力を持つようになりつつあった1970年代頃から、日蓮正宗内部では、「創価学会」と軋轢が生まれます。

そして、1991年11月には、日蓮正宗は「創価学会」と「創価学会インタナショナル」(SGI)を破門とします。

本判決が1989年のことなので、まさに「創価学会」の日蓮正宗内部紛争を反映している事件と言うことができるでしょう。

以上、余談ですが、余談をきっかけに覚えてほしい重要判決です。

関連条文

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