できる職員とは?
公務員は仕事の性質上、指示されたことをする事務処理ロボットが数多く存在します。
また、物事に対して波風を立てない調整型職員が評価される傾向にあります。
自身の本心を封じ込んで、周囲の同調圧力に屈し、勿論「忖度」もしながら、事なかれ主義で通す職員が数多くいます。
今はこういった職員が評価されてしまう組織が少なからずありますが、今後は公務員といってもこういった職員は評価されない時代がやってきます。
公務員組織にもAI化の影響は確実にあります。
インターネットやスマホが変えつつある世の中に対応しなければ、安定していると言われている公務員も不要になってくる時代がすぐ側までやってきています。
これからの時代に必要とされる職員(できる職員)とはどんな職員なのか?
これからの時代でも必要とされるできる職員に共通する特徴を以下に挙げたいと思います。
1.情熱のある職員
やはり、情熱のある、ないはとても重要です。いくら事務処理が優れていても、情熱のない職員はできる職員とはなりません。
これからの時代、事務作業はどんどんAI化されていきます。
有能な事務処理ロボットは、不要になる時代がすぐそこまで来ています。
「○○がしたい!」「△△のために働きたい!」「□□はおかしい!変えないといけない!」と思える情熱は、これからの時代にとても重要なものになってきます。
情熱を持てている人は忘れないようにしてもらいたいです。
2.共感することのできる職員
公務員の仕事は、住民サービスを提供すること(厳密にはそれだけではないですが、)にあります。
住民と接する中で、当事者に思いをはせることができる職員とできない職員がいます。
当事者の立場に立って考えることのできる職員、つまり共感することのできる職員はこれからの時代必要になってきます。
逆に、共感することのできない職員はすぐに有能な事務処理ロボット(本当のAI)にとって変わられるでしょう。
制度を作るのは人間、その制度に縛られるのも人間、誰かを救うための制度であっても、それが必要十分になっているとは限りません。どこかで困っている人はいるでしょう。
例えば、今は行政サービスが受けれる住民を前提にして、制度の構築、運用についての議論になりがちですが、数は少ないですが、「無戸籍の人」も日本国内には一定数存在します。
無戸籍の人は私たちが前提にしている地域社会からは外れていますが、社会にある問題としては確実に存在します。
無戸籍の人を一例に挙げましたが、社会の中で困っている人というのは確実に存在します。
自分の歩んできた人生では考えられないような事に出会う事も多くありますが、そこで当事者に共感する力がないとこれから時代で必要な職員ということは難しくなってくるでしょう。
3.行動力のある職員
行動力のある公務員というのはそれだけで重宝されます。
デスクワークが多く、膨大な事務を滞りなく処理する職員ができる職員というように捉えている古典的な人もまだまだ多く存在しますが、それは時代錯誤です。
実際に、自分の頭で考え、行動することがとても重要です。
地域で何が起こっているのか知るために現場に行くのも「行動力」です。
そこで起きていることを政策に反映させるために声をあげるのも「行動力」です。
職場でちょっとしたことを提案することも「行動力」です。
会議で発言する事も「行動力」です。
「行動力」もできる職員には欠かせない能力です。
4.個性のある職員
ユニークな人はそれだけで価値があります。
同じ社会に生まれ、同じ教育を受け育ち、同じような学歴を歩み、同じ試験を受け、合格してきた人です。
同じような個性のない集団になるのは目に見えています。
その中にいて、人と違う、個性的というのは大変な強みだと言えます。
5.向上心のある職員
年齢や役職でほぼ給料は決まってしまうのが公務員です。
頑張っても頑張っても給料に反映されない仕組みはおかしいけど中々変わることはないでしょう。
お金ではない部分で仕事に対するモチベーションを持つことは難しいと言えます。また、あったとしてもそのモチベーションを維持するのはとても難しいことです。
お金と関係のないところでモチベーションを保つというもはある種崇高な事と言えるかもしれません。
マークザッカーバーグや孫正義ぐらいになれば、そういった崇高な思考に至りそうです。
彼らと同じ境地に私たちも立つためには訓練が必要になるかもしれません。
それでも向上心を常に持っている職員も一定数います。これは誇って良い事だと思います。
以上、少し長くなりましたが、できる職員に共通する特徴を5つ挙げました。
5つ全てを備えている職員には、中々出会うことができませんが、沢山「できる職員」に会って、触発されたいですね。