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【法律用語】見せ金とは?わかりやすく解説

見せ金とは?

見せ金とは?

見せ金とは、株式会社設立時に、発起人などが出資する際、払込取扱機関に支払う金銭について、別の金融機関から借入、払込を行い、会社成立後に、金銭を引き出し、返済することです。

(※払込取扱機関とは、発起人が定めた銀行等の払込みの取扱いの場所のこと(会社法34条2項))

見せ金にあたる場合は、払込は無効と解されます。

理由としては、会社にとっての実質的な財産の確保になっておらず、全体として見ると、個々の行為は仮想払込みのための一部に過ぎないからです。

要件

個々の行為としては、適法なため、見せ金か否かの判断は難しく、以下の点を基準に判断するべきとされています。

  • 借入金を返済するまでの期間の長短
  • 会社資金としての運用の事実
  • 借入金の返済と会社の資金関係に及ぼす影響

効果

見せ金の効果としては、以下のとおりです。

  • 設立無効原因になり得る
  • 見せ金をした発起人の責任
  • 見せ金に関与した者の責任
  • 払込取扱機関の責任

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