裁量棄却とは?
裁量棄却とは?
裁判所の裁量により、棄却することです。
裁量棄却については、次の2種類があります。
①「株主総会の決議取消しの訴え」の裁量棄却
株主総会等の招集の手続や決議の方法が法令・定款に違反する時に、決議取消しの訴えがなされた場合でも裁判所が請求を棄却することができます。
裁量棄却の条件は、「違反する事実が重大でなく、かつ、決議に影響を及ぼさないものであると認められるとき」となります。
この裁量棄却の目的は、濫訴を防止することにあります。
②離婚訴訟の裁量棄却
離婚訴訟が起こされた際に、不貞行為などの離婚に相当する事由が認められる場合であっても、裁判所が請求を棄却することができます。
離婚に相当する事由が発生したとしても、具体的事情を考慮すると婚姻が相当と裁判所が認めた場合に、裁量棄却されます。