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弁論主義とは?わかりやすく解説

弁論主義とは?

弁論主義とは?

「弁論主義」とは、判決の基礎となる事実と証拠は、当事者(原告・被告)の提出したものに限られるとする考え方のことです。

民事訴訟手続の基本的なルールになります。

弁論主義の趣旨は、紛争解決を目的とする民事訴訟では、当事者の意思を尊重するべきという民事訴訟の本質にあります。

「弁論主義」に対して、事実と証拠の収集を裁判所の職権とする考え方を「職権探知主義」と言います。

弁論主義の定義として、以下のフレーズは暗記しておいて損はないと思います。

弁論主義とは、
判決の基礎となる真実及び証拠の収集・提示を当事者側の権能かつ責任とする原則

弁論主義の内容

「弁論主義」の内容としては、以下の3つがあります。

  • 第1テーゼ:裁判所は、当事者の主張しない事実を判決の基礎としてはいけない。
  • 第2テーゼ:裁判所は、当事者間に争いのない事実は、そのまま判決の基礎としなければならない。
  • 第3テーゼ:裁判所は、当事者間に争いのある事実を証拠によって認定する場合には、必ず当事者の申し出た証拠によらなければいけない。

弁論主義の機能・適用対象

「弁論主義の機能」としては、

  • 自主的形成
  • 不意打ち防止
  • 真実発見
  • 信頼確保

があげられます。

「弁論主義の適用対象」としては、

  • 原則は、主要事実に限り適用され、間接事実や補助事実には適用されない

こととなっています。

その理由として、弁論主義の趣旨である「当事者意思の尊重」「不意打ち防止」などの観点から訴訟判断に直接必要な事実を対象とすれば足りるからです。

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