経済的自由権とは?
経済的自由権とは?
市民が自由な経済活動を行うための権利のことです。
憲法では「職業選択の自由」「居住・移転の自由」「財産権」が経済的自由として保障されています。
これらの保障は無制約ではなく、公共の福祉による制限があります。
経済的自由権の特徴として、国家権力による利益考量の必要性が強いことなどから「表現の自由」などの精神的自由権と比べて、強い制約を受けやすいことがあげられます。
職業選択の自由
職業を決定する自由のことです。
憲法により保障されています。
憲法第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。 |
居住・移転の自由
住所や居住を自由に決定し、移動する自由のことです。
憲法により保障されています。
憲法第二十二条 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。 ② 何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。 |
財産権
財産価値を持つ権利のことです。
具体的には物権、債権、知的財産権などです。
憲法により保障されています。
憲法第二十九条 財産権は、これを侵してはならない。 ② 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。 ③ 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。 |