規範定立行為とは?
規範定立行為とは?
規範定立行為とは、行政による以下の行為を指します。
- 地方公共団体による条例・規則の制定行為
- 行政庁による法規命令の定立行為
段階ごとの直接性・処分性
行政の行為については、段階によって、判例上、次のように区別されています。
- 規範定立行為がされた段階
- 規範に基づく執行行為の段階
内容 | 直接性・処分性 | |
規範定立行為がされた段階 | 国民に対する法的拘束力は発生 個人の個別具体的な権利義務に影響なし | 直接性なし 処分性なし |
規範に基づく執行行為の段階 | 名宛人への権利義務に影響あり | 直接性あり 処分性あり |
具体的なケース
こうした規範定立行為に関して、処分性が争われた事例として、次の判例があげられます。
水道料金を規定する条例について(最判平18.7.14)
- 事案:水道料金を変更する条例制定行為について処分性が争われた
- 判旨:特定の者に対してのみ適用されるものではなく、改正条例の制定行為は、処分性を有しない