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【刑事訴訟】再審制度とは?わかりやすく解説

再審制度とは?

再審制度とは?

「再審請求審」と「再審公判」の二段階からなる制度です。

「再審請求審」は、非公開で行われます。

ここでは、有罪が確定した人が裁判所に申し立てを行い、新証拠と旧証拠を総合評価し、確定判決に合理的な疑いが生じれば、再審開始決定が出されます。

その後、「再審公判」を行うこととなります。

「再審公判」は、公開で行われます。

ここでは、通常の裁判と同様に証拠調べが行われ、改めて判決が言い渡されます。

ただし、「再審請求審」で再審開始決定が出ても、検察の上訴によって、上級審でその決定が覆れば「再審公判」は開始されません。

主な再審事件

主な再審事件については、以下のとおりです。

事件内容
布川事件1967年、茨城県で強盗殺人事件発生
1983年、無期懲役になった桜井さんと杉山さんが第1次再審請求
2005年、最初の再審開始決定
2011年、再審無罪
足利事件1990年、栃木県で女児殺害事件発生
2002年、無期懲役になった管家さんが再審請求
2010年、再審無罪
東京電力女性社員殺害事件1997年、都内アパートで女性殺害事件発生
2003年、ネパール人男性に無期懲役
2012年6月、東京高裁による再審開始決定
2012年11月、再審無罪
東住吉事件1995年、大阪市で民家火災発生で女児が焼死
2006年、母と男性が保険金目的の放火殺人で、無期懲役確定
2012年、再審開始決定が出るも、検察が上訴
2016年、再審無罪
松橋事件1985年、熊本県で殺人事件発生
2019年、再審無罪
湖東事件2003年、滋賀県の病院で患者死亡
2020年、再審無罪

主な再審請求事件

主な再審請求事件については、以下のとおりです。

事件内容
袴田事件1966年、静岡県で強盗殺人放火事件が発生
1981年、最初の再審請求
2014年、再審開始決定
再審公判がはじまらない
大崎事件1979年、鹿児島県で殺人事件発生
1995年、再審請求
2022年春、第4次請求決定が出る見込み

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