地方交付税とは?
地方交付税とは、国が地域に関わらず、
一定の行政サービスを担保することを目的として、
国から地方に交付されるお金のことです。
頑張らない方が救われる?
これの何が問題なのでしょうか。
問題は、先ほど述べた制度目的にあります。
地方交付税制度の目的は、少し詳し目に言えば、
「地方公共団体間の財源の不均衡を調整し、
どの地域でも一定の行政サービスを
提供できるよう財源を保障すること」です。
「不均衡を調整」するのは、良いのですが、
問題は、「頑張らない(経営努力をしない)
自治体をも救済している」ことです。
経営努力する気を奪う制度?!
自治体の中には、人件費の削減や無駄な施設の償却など
経営努力をしている自治体は、一定数あります。
そのような自治体がある中、無駄な人件費を延々払い続け、
無駄な施設を維持するだけでなく、
新設したりする自治体も多々あります。
こんな自治体にも、多額の地方交付税が支払われ、
財政が維持されていくのです。
この制度によって、自治体は努力せずとも、
ある程度の財政を維持できるのです。
諸悪の根源は、
この地方交付税制度にあるかもしれません。