沖縄での感染拡大の現状
沖縄県は24日、新型コロナウイルス感染者が新たに10人確認されたと発表した。県関係の感染者数は計172人となった。在沖米軍関係では、キャンプ・ハンセンで新たに2人が確認されたとした。一方、在沖米海兵隊は24日、公式フェイスブックで41人が陽性と発表している。(沖縄タイムス+プラス ニュース)
沖縄での新型コロナウイルス感染拡大が進んでいます。沖縄県民の感染も拡大していますが、沖縄在中の米軍の中でも感染は広がっており、沖縄における感染は広がり続けています。
政府が一つの指標としている、「都道府県別の10万人あたり陽性者数」も0.50人を超えるなど、沖縄は危険な状態になりつつあります。
沖縄における諸問題と新型コロナウイルスから沖縄を守るべき理由
新型コロナウイルスの感染拡大は、沖縄における諸問題を反映しています。
まず一つに、米軍の基地問題です。
米軍基地問題は、移設に関わることなどで、日本政府と沖縄県との間に大きな溝があります。
移設に関わる議論の際の日本政府の態度は、沖縄県民を尊重している態度とは到底言うことはできないでしょう。
米軍の問題は、日本と米国の問題です。
その問題を沖縄県にある程度押し付けているのが現状です。
米軍があるから沖縄県民が危険にさらされるということはあってはなりません。これがコロナから沖縄を守るべき理由の一つ目です。
米軍における新型コロナウイルスの蔓延には政府として沖縄で感染拡大しないように努めるべきではないでしょうか。
二つ目は、主要産業が観光業という問題です。
沖縄は、その文化や歴史的な経緯で、県民の多くが観光産業に従事しています。
まちの経済は、観光によって回っていると言ってもいいでしょう。
そういった状況下で、4月に政府は緊急事態宣言を発令しました。約1ヶ月から2ヶ月近く経済活動は、政府の方針で制限され、沖縄の観光業従事者だけでなく、国内の観光業従事者は厳しい生活を強いられました。
その後、政府のGO TO キャンペーンにより、コロナ感染拡大が続く中、観光需要喚起策が打たれています。
観光のまちである沖縄は、このキャンペーンがなかったとしても、規制がなければ、観光客は多く訪れます。
今の沖縄の姿は、沖縄が望んでなったものとは言い切れません。国策として、観光のまちになっていった部分も多々あります。
そうであれば、今の沖縄県民に経済とコロナ感染防止を両立しなさいと投げやるのはあまりに無責任な態度と言えるでしょう。
政府の責任として、沖縄県民の命と生活を守るのが大前提になります。
これがコロナから沖縄を守るべき二つ目の理由です。
新型コロナウイルスから沖縄を守れなければ、沖縄は日本から独立したいというようになっても止めることはできないのではないでしょうか。