良い税金と悪い税金
税金については、とても身近なものであり、日々の購買に関して支払う消費税に始まり、所得税、住民税、自動車税、固定資産税、法人税、相続税、・・・など数え出したらキリがありません。
税金の種類は、全部で約50種類あります。
税金については、身近であるが故に、誰もが様々な意見を持っています。
「消費税はもっと取っても良い」
「国民健康保険税が高過ぎる、安くするべき」
「法人税は引き下げるべきだ」
などなど、各々、税金について何も感じない人はいないのではないでしょうか。
それぐらい、関心の高いものであり、身近なものであるのが「税金」なのです。
そんな税金ですが、「良い税金」と「悪い税金」があるということを知っていますか?
・・・というよりも、「良い税金」「悪い税金」という観点で税金を見たことはあるでしょうか?
そのヒントになるのが、「経済ってそういうことだったのか会議(佐藤雅彦、竹中平蔵)」という本です。
良い税金とは?
この本は、大衆向けの経済に関する本としては、古典とも言える良書です。
この本の中で、竹中平蔵氏が「よい税金の三条件」として、
- 簡素
- 公平
- 中立
という条件を挙げています。
これを満たすのが「良い税金」、逆に言えばこれを満たさないのは「悪い税金」ということになります。
税について再考するきっかけに
竹中氏の指摘から、今の税制を見ていくと、各々感じるところがあるのではないでしょうか?
今は、税制そのものが複雑です。
税理士という専門家がいるぐらいですから。
公平といっても、「本当に公平?」と言いたくなる制度も数多く存在します。
最近では、京都で寺院から税金を取るべきという議論も出ています。
中立というのは、「税の配分で配分が偏らない」という意味ですが、それぞれの立場から見ると偏って見える人もかなりの数いるのではないでしょうか?
「〜の職業の人は恩恵を受けているが、俺たちは〜」という声も実際耳にします。
この「良い税金」「悪い税金」という視点は、とても重要で、前向きな議論の役に立つように思えます。
意識してみるだけでも、税のあり方を考え直すきっかけになりそうです。