政府の一般会計と特別会計
「母屋(一般会計)でおかゆをすすっている時に、離れ(特別会計)ですき焼きを食べている」
政府の一般会計は、やれ借金は1000兆円を超えた、お金がない、
との議論になり、窮屈な財政運営になっており、
一方、実質審議がほとんどされない特別会計には、
眠っているお金がかなりあると言うことを例えた表現です。
元財務相の塩爺こと塩川正十郎さんが用いた例えです。
令和2年度予算で言えば、一般会計は約100兆円の予算があるのに対して、
特別会計は約400兆円の予算があります。
実質、一般会計とのやり取り等のお金を差し引いても約200兆円と
一般会計予算の約2倍の予算が組まれていることになります。
一般会計と特別会計のやり繰りなど非常に複雑で実態については、
専門家でも理解が難しいと言われています。
特別会計は13ある!
特別会計は13あり、以下の通りです。
- 交付税及び譲与税配付金特別会計
- 地震再保険特別会計
- 国債整理基金特別会計
- 外国為替資金特別会計
- 財政投融資特別会計
- エネルギー対策特別会計
- 労働保険特別会計
- 年金特別会計
- 食料安定供給特別会計
- 国有林野事業債務管理特別会計
- 特許特別会計
- 自動車安全特別会計
- 東日本大震災復興特別会計
政府の懐事情の実態を掴むには、各特別会計の実態を把握する必要もありそうですね。
政府にはお金があるのか?ないのか?
こういった話になった時に
- 赤字国債発行し過ぎ、バラマキ行政
- 政府日銀の連合軍、お金はすればいい
の二つの派閥に分かれます。
現在の政府の方針としては、後者の「政府日銀の連合軍、お金はすればいい」
派のように見えます。
実際に、赤字国債をバンバン発行していますし。
個人的にはどちらも正しいのでは?と思います。
国民から税金を徴収した上で成立している国家でもあるので、
そういう意味ではバラマキは是正した方がいいと思います。
とはいえ、政府日銀の連合軍という面はあるので、
借金問題もあまり悲観しなくてもいいように思います。
結論としては、政府にはお金はある(作れる)、そしてない(バラマキは良くない)
というのが、ここでの結論です。