保護者負担は5%!?
子どもが保育園に入ると月々の保育料がかかってきます。
保護者の間でいつも問題になるのが、保育料問題。「保育料が高い」という声がよく上がってきます。
しかし本当にそうなのでしょうか?
私の居住する市のとある園を例に、本当に保育料は高いのか検証してみます。
某こども園では、現在90人の園児が通っています。
クラスは、0歳児クラスから年長さんまでの7クラスがあり、それぞれ3〜4人の先生が担当します。担当の先生以外にも園長、副園長はじめ主幹教諭や調理など多くのスタッフが在籍しています。
職員は正規職員、非常勤職員と様々です。
細かい人件費の計算はここでは省略しますが、某こども園では月に900万円の運営費がかかってきます。
子ども90人を日中ずっと一ヶ月預かるにはこれだけのコストがかかってきます。
月900万円のうち750万円が市からの給付金で賄われています。
ということは約83%は税金で、その他約17%が保護者負担ということです。
安いですよね。
にも関わらず、昨今の子育てしやすい環境づくりということで、昨年の年度途中から保護者負担がさらに安くなりました。
結果、月900万円のうち850万円が市からの給付金になり、残りが保護者負担となりました。
約95%は税金で、約5%が保護者負担ということです。驚きですよね。
保育料はすごく安い!
別の見方をすると、子ども90人を預かるのに月900万円かかるということは、一ヶ月あたり一人の子どもを預かるのに10万円かかるということです。
10万円のうち、保護者の負担金を平均すると5000円ということになります。
実際は、免除されている家庭が多くあり、一部の家庭が月3、4万円払っているようです。
ここでは、某子ども園を例に計算をしましたが、国内の多くの自治体で当てはまることだと思います。
結論として、保育料は安いということができるのではないでしょうか?
本来月々に10万円かかる保育料が3、4万円というだけでもありがたい話ですが、それが無償になったり、給食費までかからない場合もあるというから、子育て環境としては恵まれているのではないかと思います。