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立法不作為とは?わかりやすく解説

立法不作為とは?

立法不作為とは?

国会により立法がされていない状態のことを指します。

立法をすべきか否かについては、原則、国会の裁量に委ねられています。

しかしながら、憲法を根拠として国会に立法義務がある場合には、立法不作為の場合、違憲となり得ます。

要件

立法不作為として違憲になるには、以下の要件があげられます。

  • 国会が立法の必要性を認識
  • 合理的期間を経過しても放置

判例

立法不作為(最大判平17.9.14)
事案:在外邦人の投票を認めていなかった公選法下で在外邦人Xらが公選法の改正を怠ったことで投票ができなかったとして、国家賠償請求を提起
判旨:国会議員の立法不作為は次の場合に例外的に違法の評価を受ける。
・立法の内容又は立法不作為が国民に憲法上保障されている権利を違法に侵害するものであることが明白な場合
・国民に憲法上保障されている権利行使の機会を確保するために所要の立法措置を執ることが必要不可欠であり、それが明白であるにもかかわらず、国会が正当な理由なく長期にわたってこれを怠る場合など
在外邦人の選挙権行使の機会を確保するためには立法措置を執ることが必要不可欠であったのに、10年以上の長きにわたって立法措置を執らなかったことは、国賠法上違法の評価を受けるものというべき

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