こんにちは、公務員ドットコム編集長です。
本記事では、社会人が独学で公務員になるための方法について解説していきたいと思います。
早速はじめましょう!
そもそも公務員試験とは?
まずは、公務員試験について解説をしていきます。
最初に断っておきますが、ぼく自身、地方公務員であるため、ここでは
地方公務員を前提に
公務員試験について記載していきます。
とはいえ、公務員試験の性質上、国家公務員などの試験にも応用が効きますので、国家公務員を志望される人は、ここでの内容を参考にして、試験対策をしていただければと思います。(本記事の内容を知っているのと知らないのでは、かなりの差が出てきますので、ぜひご一読いただき、参考にしていただきたいです。)
公務員試験はどんな試験?
公務員試験は大きく
- 筆記試験
- 面接試験
の2つに分類されます。
この2つの試験を突破することで、晴れて公務員になることができるのです。
もちろん、役所によって、面接試験が2回あるところや1発勝負のところなど様々ですが、受験生がまず意識すべきは、「筆記試験」「面接試験」の攻略という部分です。
公務員試験の戦略の立て方
公務員試験には「筆記試験」「面接試験」の攻略が必要ということですが、合格するためには、試験に対する戦略の立て方が重要になってきます。
本記事では社会人受験生を対象にしていますので、社会人受験生のための戦略の立て方について解説をしていきます。
社会人受験生は時間がない人が多く、なるべく無駄のない効率的な試験対策が必要になってきます。
ですので、ゴールを意識した試験対策がより重要となります。
以下に自分の経験を元にした戦略例をあげますので、参考にしてください。
目標(ゴール) | 地方公務員になるのが目標 (特定の役所への入庁が目標ではない) |
自身の実力 | 理系出身であるため、憲法などの専門科目がある役所は受験しない 筆記試験は一般教養で勝負 面接試験での倍率はあまり気にしない |
受験に向けた戦略 | 筆記試験が一般教養で勝負できる役所の洗い出しを行った後、 筆記試験対策:過去問中心 面接試験対策:情報収集、想定問答集の作成 受験確率を上げるために、試験対策が類似する役所を複数受験 |
社会人が独学合格するための勉強法
社会人受験生には、時間がありませんので、効率良く合格確率を上げることが求められます。
代表的な勉強法として、
- 完全独学
- オンライン予備校の活用
- リアル予備校の活用
の3種類があげられます。
ぼく自信、受験生時代は「リアル予備校の活用」で公務員試験の突破を勝ち取りましたが、再度受験する立場になった場合、おそらく「オンライン予備校の活用」をすることになると思います。
以下、それぞれの勉強法に分けて、その特徴について解説をしていきます。
完全独学
文字通り「完全独学」での試験対策になります。
「完全独学」のメリットは、
- 圧倒的にコストが安い
「完全独学」のデメリットは、
- 孤独
- モチベーションの維持が難しい
- 情報面で不安
デメリットを克服できそうであれば、「完全独学」が圧倒的にコストが安いので、いいかと思います。
ただし、「完全独学」の場合、モチベーションを維持する必要がありますし、自身で玉石混交のネット情報から正しいものを選別しなければならないため、不安もつきまといます。
オンライン予備校の活用
自分自身、もう一度公務員試験を受けるとなると「オンライン予備校の活用」をすると思います。
「オンライン予備校の活用」するであろう理由としては、
- 「リアル予備校」に通う時間がない
- 「リアル予備校」に比べ、コスパがいい
- 情報面で遅れをとらない安心感が買える
などがあげられます。
受講環境や講師の質などを考えれば、アガルートは安心だなという印象がありますので、おすすめです。
リアル予備校の活用
もし、時間やお金に余裕があれば「リアル予備校」もありかと思います。
やはり、実際に学習する環境を整え、直接教えてもらい、同じような境遇の人と知り合えるのは「リアル予備校」のメリットです。
「リアル予備校」のメリット
- 直接、人から教えてもらえる
- 知り合い(仲間)ができる
- 生きた情報が手に入る
一方で、ぼく自身は「リアル予備校」に通った経験から、次のようなデメリットを感じました。
「リアル予備校」のデメリット
- 多浪生のコミュニティがあり、入りづらい
- 時間とお金がかかる
特に、自分は多浪生の馴れ合いのコミュニティがとても嫌で距離を置いていました。
自習室で学習する時間が一番多く、これなら近くのカフェでした方が、安いし、気分的にも楽しく勉強できただろうなと振り返って思います。
ただし、もし時間とお金に余裕が「リアル予備校」に通うのも一つではあります。
社会人受験に関するQ&A
受験に関しての勉強法の大まかな部分は、紹介しました。
とは言え、いざ受験を考え始めた時には、不安があると思いますので、社会人受験特有の質問にお答えしていこうと思います。
社会人受験生は不利ではないの?
A.むしろ有利
公務員試験は「面接試験」のウエートが非常に高く、「面接試験」では「社会での経験」が武器になります。
社会人経験のない大卒受験生と社会人受験生を同じ土俵でみる役所も多々あり、そのような場合はどうしても社会人受験生の方が有利になってしまいます。
実際、ぼく自身、「大卒社会人経験なし」という状況で、集団面接で社会人受験生と比較され、
- 自分は不合格、社会人受験生は合格
という屈辱を味わったこともあります。
(比較された社会人受験生は、人間的には問題があったにもかかわらず・・・)
余談でしたが、「社会人受験生はそれだけで有利」というお話です。
地元出身ではないが不利にならない?
A.受験理由がきちんと説明できれば不利にはならない
ちなみにぼくが現在勤めている役所は、地元ではありません。
むしろ、受験するまで行ったこともないまちでした。
「なぜ、うちのまちを受けたのか?」
を聞かれるのでその際に、「ここの役所に入って、こういった仕事をしてみたい」など面接官が納得するような解答ができれば、不利になることは、まずありません。
空白期間があるけど大丈夫?
A.空白期間に何をしていたのか説明できれば問題ない
空白期間が長くなればなるほど不安になるかもしれませんが、
- なぜ、空白期間が生まれたのか
- 空白期間に何をしていたのか
このあたりが説明できれば、気にする必要はありません。
実際、かなりの期間の空白期間を経て、役所に合格した人も知っています。
【有料級】プラスαの勉強法
「完全独学」「オンライン予備校の活用」「リアル予備校の活用」
いずれを選択したにせよ、それだけでは他の合格者と差がつきません。
ここでは、それプラスαのお話をしていきます。
就職説明会に参加してみる
最近では役所も就職説明会を積極的に活用するところが増えてきました。
この就職説明会は可能であればぜひ参加しましょう。
・・・というのも、就職説明会には実際の人事担当者が参加しますので、役所の生の情報を得ることができます。
これ以上の受験対策はないというぐらい貴重なものなので、就職説明会には多少の交通費などがかかったとしても参加するべきです。
首長の発信を自分のものにする
誰を採用するのかというのは、役所にとって非常に大きな事です。
役所が欲する人というのは、首長の意向に依存します。
首長の方針を理解し、その組織でうまくやれる人を役所は欲しがります。
まずは、首長の発信、最近ではホームページだけでなくSNSを含めてチェックし、大まかにでも考え方が理解できれば、特に面接試験では役立ちます。
面接官は役人がほとんどです。
役人は政治家(首長)に従順でもありますので、首長に近い考え方を否定することはできません。
そのまちの主要施策や施策の方向性などが理解できていれば、他の受験生より優位に立てるでしょう。
ここまでできている受験生というのは、少数派になりますので、対策しているととても有利になります。
役所を理解する
面接対策として有効なものの一つに役所を理解するというものがあります。
詳しくは、別記事にまとめていますので、そちらを参考にしてください。
最後に|社会人受験生は有利!
社会人が合格するための勉強法についてお話をしました。
社会人は「お金は少しあるが、時間はない」という人が多いと思います。
そんな人は、ぜひ「オンライン予備校を活用」して、公務員試験の突破を目指してください。
行政分野は多岐にわたっており、むしろ関係のない分野はないといっていいでしょう。
社会での経験というのは必ず役立てれる部署がありますので、自分の経験を活かせる部署やその理由を面接官に伝えることができれば、
社会人受験生こそ有利!
なのです。
社会人だからと諦めることなく、むしろ社会人だからこそ合格確率は高いと信じて、進んでいってください。
検討を祈ります。