キャッシュ・アウトとは?
キャッシュ・アウトとは、支配株主が現金を対価として少数株主を排除する制度のことです。
特別支配株主の株式等売渡請求制度は、このキャッシュ・アウトを目的とする制度になります。
キャッシュ・アウトは強制的な制度であり、売渡株主を保護する必要があるため、以下の制度が用意されています。
- 売渡差止め制度(179条の7)
- 売買価格の決定の申立て(179条の8)
- 売渡株式等の取得無効の訴え(846条の2)
手続き
特別支配株主の株式等売渡請求に関する手続きとしては、以下のとおりです。
- 特別支配株主が売渡請求に関する事項を決定(179条の2)
- 対象会社に売渡請求を行う旨の通知をし、取締役会の承認(179条の3)
- 承認後、取得日の20日前までに株主に請求事項を通知又は公告(179条の4)
- 特別支配株主は取得日に株式を全部取得(179条の9)