「遠い親戚より近くの他人」とは?
子育て支援では、時々、この言葉を耳にすることがあります。
遠い親戚より近くの他人の方が、頼れるし、困った時に助けになるということです。
子育ては、大変で、時に孤独なものになりがちです。
周囲に祖父母など支援者がいれば、孤独感も薄れますが、
そうでなければ、親は子どもとのみ向き合わなければならなくなり、息もつまります。
家族、親戚でなくとも、近くに子育ての悩みを共有することのできる「友達」がいるだけでも違います。
家事や育児の悩みや情報を共有し、孤独でつらい子育てではなく、
楽しみながら子育てをしていくことが大事になってきます。
孤独にならないことが重要です。
「遠い親戚より近くの他人」なのです。
田中角栄の「遠い親戚より近くの他人」
この「遠い親戚より近くの他人」という言葉、実は田中角栄も発しています。
遠い親戚より近くの他人の方が大事だ。
自分が金持ちでも近所隣が貧乏では結局やっていけない。
みんなが良くなれば自分も良くなる。
田中角栄100の言葉(宝島社新書)
これは、日本と近隣諸国との関係を表したものになります。
田中角栄の成した仕事の代表的なものに、1972年の日中国交正常化があげられます。
今では、あまり知られていませんが、田中角栄は、日中外交の先駆者でもあるのです。
田中角栄の言葉からみる現在
この言葉を踏まえ、現在の日本と近隣諸国との関係を見ていくと、考えさせられるものが非常に多くあります。
韓国との関係はもちろん、中国との関係も決して、褒められたものではありません。
国益を考えた際に、「近隣諸国」といかに関係を築くのが賢明なのでしょうか。
外交の天才、人心掌握の天才、田中角栄の言葉を思い出す必要があるように思います。