国葬とは?
国葬とは?
国葬とは、国にとって特別な功労があった人が死去した際に、国費で執り行われる葬儀のことです。
過去には、天皇陛下や特別な功労のあった政治家などについて国葬が行われています。
根拠
国葬の根拠については、天皇陛下について行われる場合と政治家について行われる場合で根拠が異なります。
天皇陛下については、
- 憲法に基づく国事行為
憲法第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。 十 儀式を行ふこと。 |
それ以外については、
- 内閣府設置法に基づく国の儀式
内閣府設置法第四条(所掌事務) 内閣府は、前条第一項の任務を達成するため、行政各部の施策の統一を図るために必要となる次に掲げる事項の企画及び立案並びに総合調整に関する事務(内閣官房が行う内閣法(昭和二十二年法律第五号)第十二条第二項第二号に掲げる事務を除く。)をつかさどる。 3 前二項に定めるもののほか、内閣府は、前条第二項の任務を達成するため、次に掲げる事務をつかさどる。 三十三 国の儀式並びに内閣の行う儀式及び行事に関する事務に関すること(他省の所掌に属するものを除く。)。 |
が根拠となっています。
1999年の省庁再編の際に、内閣府設置法を制定し、上記のとおり整理されています。
議論の経過
戦前は国葬令があり、これが根拠となり、国葬が行われていました。
戦後、吉田茂元首相の国葬を行う際に、閣議決定や衆参両議院への根回し等は行われるも「国会の関与が必要」との議論がありました。
その後、1999年に内閣府設置法が成立し、前述のとおり整理されました。
(内閣府設置法という法律をつくることで国会が関与したということになっています)