インターネットの普及により、ボーダー(境界)は無意味なものになりつつあります。
最近ではシェアリングエコノミーといった考え方も浸透してきており、所有にこだわらない人が増えてきています。
公務員は安定した職業であるためか、保守的な人がかなり多いです。
変化をとても嫌う人種で、それが故に時代の変化にも対応できていないように思います。
これからの時代、ボーダーはどんどん無意味なものになっていくでしょう。
それは、都道府県、市区町村の境界も同じです。町の区割りなんかも不要なものになっていくのではないでしょうか。
地方自治体に採用された職員は、その採用された自治体のために働きます。
人為的に引かれている境界の範囲内の人のために働きます。
なぜそこに線が引かれているのかも知らない人がほとんどです。
境界の向こう側の人は関係ないのか?他県はどうでもいいのか?仕事をしながらそう感じることもよくあります。
便宜的に引かれている線はあくまで便宜的なものであることに気付かずにいる職員も数多くいます。
固定された場所で固定の人としか関わらないから、そういった狭い考え方になるのかもしれません。
公務員の退職手当に「割愛」というものがあります。
A自治体からB自治体に採用された職員は、退職手当はA自治体では支払われず、B自治体へ引き継ぐというものです。B自治体で退職手当の支給される時に、A自治体の在職年数も通算されます。
この「割愛」といった考え方があるにも関わらず、こと普段の業務になると、隣の自治体に目くじらを立てて、争う場面が出てきます。
これからは街のためにも職員のためにも、ボーダーにとらわれない公務員の採用、人事ができるようにすることが望ましいように思います。
かなりの仕事がAI化され、公務員の数はこれから減っていくことと思います。
今より広域で職員採用できるような仕組みになり、広域での人事異動ができるようになれば、少しは時代に追いつくのではないでしょうか。
シェアすることのできる公務員を一定数名簿化していても面白いかもしれません。
シェア公務員になれば、必要とされた場所に必要な時期に派遣され、業務につきます。
公務員がシェアされる時代も近いかもしれません。