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マイナス入札とは?わかりやすく解説

マイナス入札とは?

マイナス入札とは?

落札額がマイナスとなる入札のことです。

公共施設老朽化問題の打開策として、注目されている手法になります。

全国で初めて、埼玉県深谷市がマイナス入札を実施し、話題となりました。

深谷市は、「老朽化した建物付きの土地の売却」に関して、土地評価額から建物解体費用を差し引き、金額がマイナスとなったため、そのマイナス額を予定価格として、入札を実施しました。

具体例

埼玉県深谷市が全国で初めてマイナス入札制度を実施しました。

旧小学校の体育館跡地は1979年竣工、2010年には老朽化し、閉鎖されていました。

市が解体しての売却を模索するも、解体費用が評価額を超えたため、予定価格をマイナスとし、入札を行いました。

効果

効果としては以下のものがあげられます。

  • 解体費用削減:建物解体を民間が実施することで解体費用が削減できる
  • 時間短縮:行政が解体をするとその設計〜公告〜解体までかなりの時間を要し、さらにその後、入札手続きに移る。マイナス入札をすることで短時間で建物の解体が可能となる
  • 管理運営経費削減:リスクのある建物を持ち続けることで、施設所管部署の維持管理経費(人件費等)が発生していく
  • 歳入増加:土地売却後、土地の利活用がされることで固定資産税収入が期待できる

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