訴訟告知とは？
訴訟告知とは？
訴訟告知とは、当事者以外の第三者に対して、訴訟係属の事実を知らせ、訴訟への参加の機会を与える訴訟行為のことをいいます。
民事訴訟法53条で規定されています。
| 民事訴訟法第53条（訴訟告知） 当事者は、訴訟の係属中、参加することができる第三者にその訴訟の告知をすることができる。 ２ 訴訟告知を受けた者は、更に訴訟告知をすることができる。 ３ 訴訟告知は、その理由及び訴訟の程度を記載した書面を裁判所に提出してしなければならない。 ４ 訴訟告知を受けた者が参加しなかった場合においても、第四十六条の規定の適用については、参加することができた時に参加したものとみなす。 |
訴訟告知には、告知者・被告知者両方を保護する意味合いがあります。
また、関係者間で統一的に処理する可能性が出てくるなど公益的な側面もあります。
要件
訴訟告知の要件としては、次のとおりです。
- 訴訟係属中
- 告知権者による告知
- 被告知者が、訴訟に参加できる第三者
効果
訴訟告知の効果としては、次のとおりです。
- 非告知者としての地位を得る
- 時効の完成猶予及び更新の効力が生じる
- 参加的効力が生じる