抵当権とは?
抵当権とは?
債権者が一定の物(不動産など)を担保として、貸したお金を返してもらえない時に、担保にした物を金銭に換えて、そこから他の債権者よりも先に取立てができる権利のことです。
抵当権の特徴
担保にとった物を自分の手元におかずに、持ち主にそのまま使わせておくという特徴があります。
質権の場合、目的物を実際に債権者の手元に引き渡させますが、その点が抵当権とは異なります。
抵当権の制度
抵当権の制度は、お金を借りた者が、そのまま担保に提供した物を使って利益を上げられるので、お金を借りる側からすれば、とても便利な制度であり、資本主義の発展に伴って、発達した制度です。
ただし、担保となる物を債務者の手元に残すことから、登記・登録ができるものでなければ、抵当権の設定をすることができないので、抵当権が使われるのは、不動産が主になってきます。
抵当権の効力
抵当権の効力は、以下のとおりです。
- 不動産に「付加して一体となっている物」(370)
- 不履行があったときは、その後に生じた抵当不動産の果実(賃料など)に及ぶ(371)