受益者負担とは?
公共サービスの整備や改良により利益を受ける人から
強制的に課徴する負担金のことです。
負担金は、公共サービスの整備や改良に要する経費として、
一部、充当されます。
公権力に基づき、私人に金銭の給付義務を負わせるもので、
法令の根拠を必要とします。
性格
強制的に課徴される点では租税負担に似ていますが、
違いについては以下のとおりです。
性格 | |
租税負担 | 公共一般の利益が及ぶことを前提。原則は負担能力に応じて課す。 |
受益者負担 | 特別の利益が前提。受益の程度に応じて課す。 |
メリット・デメリット
受益者負担のメリット・デメリットについては、
以下のとおりです。
メリット | ・適切な運用で事業資金の財源が増加し、多くの公共サービスの提供が可能。 ・事業費への充当状況をチェックすることで投資効果を高める。 |
デメリット | ・受益の程度等の確定が難しい。 ・負担能力があるところに公共事業が配分されやすい。 |
具体例
- 公道への下水道整備事業:土地所有者が面積に応じて負担
- 体育センターの維持管理事業:利用者が使用料を負担
など