要綱とは?
要綱とは?
「行政内部において定められる行政指導に関する基準」のことです。
外部に対して拘束力は持ちません。
解説
「要綱」は、法規ではありません。
しかし、行政ではあたかも法規であるかのように「要綱」を絶対視することがあります。
宅地開発など規制が必要になる場面で、よく出てきます。
先日も、太陽光発電の許認可について話を聞きました。
担当者は、「許可したくない」らしいのですが、一定の条件が揃えば、法的には許可しなければならないそうです。
法的に許可しなければならないのであれば、「許可したくない」担当者の思いなど関係ないのですが、「要綱」という行政内部の取決めを持ち出し、業者に「ああしろ、こうしろ」「住民に合意を取れ、同意書をもってこい」などと言い、時間を稼ぐことがあるということです。
「要綱」は法規ではありません。
法規に基づいて仕事をするのが、公務員の仕事です。
「要綱」はあくまで目安であって、絶対視するのはやめましょう。