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ポストノーティス命令とは?わかりやすく解説

ポストノーティス命令

とは?

ポストノーティス命令とは?

不当労働行為を行なった使用者に対して、労働委員会が「今後、不当労働行為を行わない」旨を記した文書を従業員の見やすい場所に掲示する命令のことです。

不当労働行為の救済方法のひとつと言うことができます。

ポストノーティス命令は、謝罪広告を命じるものであるため、憲法19条に反しないか否かについて議論があります。

ポストノーティス命令事件

ポストノーティス命令については、最高裁判例があるため、以下に示します。

事件:ポストノーティス命令事件(最判平2.3.6)

事案:「当会は、組合及び組合員に対し、このような不当労働行為を行なったことについて深く陳謝するとともに今後このような不当労働行為を行わないことを約束します」といった内容の文書を掲示するよう労働委員会より命令され、19条に反しないかが争われた。

判旨:

  • 同種行為は再発を抑制することが趣旨
  • 「深く陳謝する」などの文言は約束文言を強調する意味を有するにすぎない
  • 上告人に対して反省等の意思表明を要求することは、右命令の本旨とするところではないと解される

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