希薄になる地域コミュニティ
高度経済成長以降、国内経済の発展に伴い、都市部へ人口は集中し、地方は空洞化していきました。この現象により、地域コミュニティは希薄になっていきました。かつてコミュニティが支えていたものが行政サービスで補うものが出てくるなど人と人のつながりがなくなることで、行政コストだけでなく、地域住民の生活コストも高くなっています。
インターネットやスマホが普及し、シェアリングエコノミーが世間に浸透してきています。シェアをサポートするサービスが急速に増えてきている現状があります。
今はシェアリングエコノミーが生活コストを下げてくれています。例えば、車をシェアしたり、オフィスや家もシェアされます。
あいさつという薄いつながり
都市部のマンションに暮らす人は住民同士の挨拶がないといいます。同じマンションに生活していてもつながりは全くないことが多いらしいです。
わざわざ不必要につながる必要はないし、コミュニティをつくる必要はないですが、挨拶もないのは何か寂しい気もします。
隣近所の煩わしいコミュニティはなくても今の時代生きていけますが、挨拶するぐらいの薄いつながりはあってもいいのではないでしょうか?
あいさつのコスパは良い?
なぜ、挨拶を強調するかというと、挨拶のコスパはすごく良いからです。
挨拶といって、すれ違う時にする挨拶ももちろん大切ですが、転居した際の近所への挨拶というのがとてもコスパが良いです。
特に子育て世帯は、近隣住民に挨拶をして周った方がいいです。
子どもの泣き声や騒音トラブルというのはご近所トラブルの中でもとても多いです。
昨今、児童虐待が世間を賑わすようになり、子どもの泣き声が聞こえると児童相談所に連絡をする住民が増えました。児童相談所に通報されると児童相談所や市町村の児童福祉担当が家に確認にやってきます。
昔はどこでも聞こえて、誰も気にしなかった泣き声も、今はすぐに通報されてしまいます。
しかし、転居した際や家族が増えた際に近隣住民に一言「ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。」というだけで、通報されなくて済むケースがよくあります。
顔も見たことない、どんな人かもわからない、子どもはずっと泣いている、児童相談所に連絡しなくては、となるのです。
子どもは泣くのが仕事です。どんなに優れた親のもとでも子どもはたくさん泣きます。
一生懸命子育てしているのに児童相談所が急に来たら嫌ですよね。気分もすごく落ち込むと思います。通報されることでのプラスはあまりなく、マイナスが大きいです。
最初の挨拶で近所の理解が得れる場合があります。ぜひ、後々を考えるとコスパが良い近隣住民への挨拶をお勧めします。