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成果連動型民間委託契約方式(PFS)をわかりやすく解説

PFSって何?

PPP、PFI、BPR、RPA、・・・。

最近はアルファベット3文字で表す言葉が多く、難しいと感じることが多いですが、今回はPFSの話です。

PFSとは、「Pay For Success」の略で、成果連動型民間委託契約方式のことを指します。

簡単に言えば「委託」のことですが、「委託」の仕方が、従来のものと少し異なります。

通常の委託の場合

通常の委託契約では、仕様が決まっています。

業者は、仕様通りに事業を実施すると、お金が支払われます。

しかし、それでは、仕様書に書かれていること以外のことを業者はすることができません。

せっかくの民間のノウハウを十分に活かすことのできていない委託契約もあるはずです。

成果連動型民間委託契約方式(PFS)とは?

そこで、成果連動型民間委託契約方式(PFS)という委託契約の手法が注目されます。

例えば、腎機能低下抑制率、運動習慣の改善度、服薬指導による削減薬剤数などを成果指標とし、達成度に応じて、お金を支払います。

従前は、こういった事業を委託する際は、例えば「運動習慣の改善」事業では、「セミナー○回の開催、受講者のアンケート調査、・・・」といった仕様で委託をしていました。

PFSの手法を用いると、「運動習慣の改善」をするために、受託業者が工夫して、事業をすることになります。

「セミナー開催と同時に、食事や生活指導をして、どうにか自宅でも生活習慣改善をしてもらおう。そして、3ヶ月後に必ず成果が出るようにしよう!」

と受託業者は、創意工夫して、事業を進めていくことになります。

事業実施中も、「体力年齢測定会をしてみよう!」と事業の修正、変更をすることも可能です。

最終的な成果が出れば、それに応じて、委託料は支払われるので、業者も手を抜くことなく、目的達成のために、効果の高い施策を実施していきます。

最終的に、「体重減少○人、体力年齢の低下○人、医療費削減額○円」という成果を報告し、それに応じた委託料の支払いということになります。

民間のノウハウを活用し、無駄な支出を減らすことのできる委託契約の手法としてPFSを紹介しました。

詳しくは、内閣府の成果連動型民間委託契約方式(PFS:Pay For Success)ポータルサイトをご覧になってください。

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