減債基金とは?
自治体が借金の返済のために必要な資金を積み立てる制度のことです。
「借金をして、借金返済分のお金を積み立てている」という指摘も一部あります。
実際のところ、そういった側面もあるため、そのような指摘を否定できません。
制度の背景
自治体において、地方債の管理上重要なことは、地方債の新規発行額を
どれぐらいにするかということと同時に、既に発行済の地方債の元利償還を
どのようにしていくかということです。
公債費の増加が近年地方財政の大きな問題点の一つになっており、
今後の公債費対策は国・地方を通じて極めて重要な課題となっています。
実際、経済の変動による地方財源の不足を地方債によって
一時的に補てんする措置をとったこと等「穴埋めの借金」をする場合がほとんどです。
制度の意義
公債費は義務的経費であり、自治体においてはその歳入の状況に
関係なく支出しなければならないものです。
公債費償還額の増加は財政の硬直化を招き
住民サービスの低下につながることが懸念されます。
そのため、地方債の償還財源を計画的に留保し、
公債費負担の平準化を図ることが必要となっています。
よって減債基金の設置が必要とされました。