コラム

公僕≠事務処理ロボット。事務処理ロボットにならないために必要な3つのコト。

公僕とは何か?

公僕(こうぼく)とは「公共のために働く者」という意味があります。公務員は公僕ということです。

では、「公共のために働く」とはどういった意味でしょうか?

「公共」というものが中々理解できません。これは突き詰めるととても難しいです。哲学的なところまで考えてしまう人もいます。

「公共とは?」の問いに対して、「みんなのため」という答えも可能かと思いますが、、「じゃあみんなって誰?」という話にもなります。大人だけ?子どもは?外国人は?・・・と言い出したらキリがありません。

とにかく「公共とは?」の答えは一言でスッキリした答えが中々ありません。

それもそのはず、「公共」というものは現在進行形で、社会の構成員が作りつつあるものでもあるからです。

「公共」が難しいから当然、「公共のために働く」というものも難しいです。なので、「公僕」というのもすぐに腑に落ちる回答というのはないでしょう。

だからこそ、「公共」というものを考えながら、その「公共」のために働くという難しさもありますが、クリエイティブな仕事ということもできるでしょう。

自分たちを含めた現在の社会構成員が、現在進行形で作っているのが「公共」だから、そう言えるでしょう。

事務処理ロボットとは何か?

事務処理ロボットとは、典型的な事務職員に多くいるのですが、「人から言われたことを疑うことなく事務作業を淡々とこなすロボットのような人」のことです。

事務処理ロボットは、事務を黙々とこなしていきます。

「公共」について考えることもなければ、「公僕」という意識もありません。

事務処理ロボットの何が問題かというと、一番は思考停止です。

思うのですが、これだけ急速にAI化が進んできている社会の中で、事務処理ロボットを続けていてはすぐにAIにとって代えられます。

本当のAIをはじめとする多くのシステムの方が人間のする作業より速く、正確です。

この事務処理ロボット、公務員には非常に多く存在します。

事務処理ロボットにならないために必要なこと

一つ目は、思考停止しないこと、これに尽きると思います。

疑うことをやめてしまえば、そこまでです。すぐに事務処理ロボットになってしまいます。

思考停止しないために、日々の業務でも、「何のために、誰のために」といったことは意識しておくのが良いでしょう。上司からの指示も一度立ち止まって考えてみるべきです。上司が正しい保障はどこにもありません。自身の感覚や正義感の方が正しいことはよくあります。

前文科省事務次官の前川氏ではないですが、「面従腹背」し、従ったふりをして、腹の中では突っ掛かっていくのも良いかもしれません。

二つ目は、組織に染まらないこと、です。

公務員組織の大多数は、事務処理ロボットです。その組織に染まらないように工夫することです。

そのためには、組織外の人と意識して交流することや読書をすること自分の時間を作ることなど工夫が必要になるかと思います。

三つ目は、チャレンジすること、です。

身の回りの事務処理ロボットの多くは、チャレンジすることを忘れてしまっています。わずかにいるクリエイティブな仕事をする「公僕」はチャレンジングな人がほとんどです。チャレンジすることは、一つ目の思考とも関連があると思いますが、大切なことです。

これらの三つが達成できれば、事務処理ロボットではなく、「公僕」と胸を張ってください。長く組織に属すると中々難しいと思います。ぜひ、頭の片隅に置きつつも忘れないようにして欲しいと思います。

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