成年後見制度とは?
成年被後見人に成年後見人が選任される制度のことです。
成年被後見人とは、重度の認知症患者のように「判断能力が常に全くない人」のことです。
成年後見人とは、家庭裁判所で選任される成年被後見人の法定代理人のことです。
成年被後見人になるには、
家庭裁判所で後見開始の審判を受けることが必要となります。
成年被後見人になると、
原則として、行為能力は認められず、
自身の行為は取り消すことができます。
法律行為については、成年後見人が代理して行うことになります。
ちなみに、制度の利用状況についてですが、
成年被後見制度の利用人数は約17万人となっています。
これは、認知症患者総数が約460万人(2012年時点:平成29年度高齢者白書)
であることを考慮すると、
制度の利用がほとんどされていないことがわかります。