営業のイロハを知らない公務員
公務員といえど、営業をする機会はないわけではありません。
特に、観光や商工、農林水産業に関わる部署では、商談会に出席したり、企業に出向いたり、イベントでPRしたりと自治体の「営業」をする場面が存在します。
とはいえ、「営業」のイロハどころか「イ」さえ学んでいないのが公務員です。
ナンセンスな「営業」が多いのが現状です。
商談会に行けば、
「うちのまちは、景色がキレイですよ。」
「美味しいものが多いです。」
「こんな商品があります。」
と、誰彼構わず、大声を出すことが「営業」だと思っています。
行政の営業は、本当に営業?
しかしながら、営業の基本は、「課題発見と解決策の提示」です。
その言葉を向けた相手は、何を課題に持ち、発信する側は、何を解決しているのでしょうか?
観光であれば、
「自然に囲まれた水の綺麗なところでキャンプがしたい、けどできていない。」
という課題を持っている人に対して、
「うちのまちの○○っていうキャンプ場は、周りは自然しかありません。水もとっても綺麗で、そこで作られた米や野菜は絶品ですよ。」
と言って、初めて「営業」が成立するのです。
行政がしている「営業」は果たして「営業」なのでしょうか?
一度、立ち止まって考えてみた方が良さそうです。
「営業」でなければ税金の浪費ですから。