作為義務とは?
一定の行為をする義務のことです。
一定の行為をしない義務のことを不作為義務と言います。
例えば、「子の監護、教育をする義務」(民法820条)は、親権者の「作為義務」です。
作為義務の有無は、法令、契約、事務管理、先行行為、危険の引受け、
排他的支配、社会継続的保護関係等の事情を総合して判断するべきとされています。
作為義務の有無が問題となるのは、例えば刑事事件で、
適切な措置をしていれば被害者が死亡という結果にならなかった
ケースなどがあげられます。
こういった場合に作為義務が認められれば、
被告人は不作為により殺人罪が成立する、
ということもあり得ます。