戦後思想界の巨人と呼ばれる吉本隆明氏が著書「ひきこもれ(SB新書)」の中で、以下のように述べています。
ぼくには子どもが二人いますが、子育ての時に気をつけていたのは、ほとんど一つだけと言っていい。
それは、「子どもの時間を分断しないようにする」ということです。
子ども自身にまとまった時間を持たせるように気をつけていたというのです。
吉本隆明氏は、作家吉本ばなな氏の父親としても知られています。
このような子育ての考え方が、稀少な才能を生み出したのかもしれません。
今は、地域社会も「子どものまとまった時間」を分断する忙しない時代です。
せめて、自分の子どもには、「まとまった時間」を持たせることのできる大人になりたいです。