アドボカシー/アドボケイトとは?
今、児童福祉の現場では、「アドボカシー」「アドボケイト」が注目をされています。
「アドボカシー」とは、簡単に言うと「他者の声を代弁すること」です。
「アドボケイト」とは、「他者の声を代弁する人」のことを指します。
他者の声を代弁し、その人の声を「大きく」することから「マイク」に例えられることがあります。
この「アドボカシー」「アドボケイト」といった考え方は、児童福祉に限らず、福祉全般、社会的弱者と関わる分野全てで必要とされる考え方です。
ここでは、特に児童福祉について述べたいと思います。
アドボカシー/アドボケイトの必要性
まず、なぜ「アドボカシー」「アドボケイト」が必要なのか?ということです。
日本国内では、これまで「子ども」は権利の主体ではなく、保護の対象と捉えられてきました。
しかし、「それはあまり良いことではない、子どもであっても権利の主体として尊重するべき!」ということで、このところ「アドボカシー」「アドボケイト」が注目されるようになりました。
背景としての児童虐待・子どもの貧困問題
その背景には、児童虐待・子どもの貧困に関する問題が、社会全体で認識されてきていることが挙げられます。
耳を疑いたくなるような児童虐待のニュースは毎日のように報道されています。
こういった報道などの成果もあり、昨今「児童虐待・子どもの貧困などに関する問題」が社会的にも認知されてきました。
社会的な認知などを背景として、「アドボカシー」「アドボケイト」の必要性を社会や行政としても対応しなければならないということで、一部の自治体では施策として実施され始めています。