「戦後思想界の巨人」と呼ばれる吉本隆明氏は著書の中で、「若者たちよ、ひきこもれ」というメッセージを発しています。
吉本氏は、世間の「ひきこもりは良くない」という風潮に賛同することはできないと述べておられます。
「家にひきこもり、長い時間まとまった時間を過ごすこと」が価値を生み、どんな職業にも必要だと言います。
一方、最近でも話題性に事欠かない「時代の寵児」である堀江貴文氏はニート・ひきこもりに対して以下のことを言っています。
学校教育からドロップアウトした「ニート・ひきこもり」こそ無限の可能性がある。
社会常識に欠けていたとしても、逆に強みにすることができる。
常識人が思いつかないアイディアを仕事につなげれば良い。
2人に共通するのは、「ひきこもり」は問題でもなんでもない、ということです。
社会問題として、「ひきこもり」の問題が取り上げられることが多いですが、本当にそうなのでしょうか?
むしろ「ひきこもり」を社会悪だと断定している社会の方が「ひきこもる個人」よりも大変な問題なのではないでしょうか。
「思想界の巨人」と「時代の寵児」の言葉に真摯に向き合う姿勢が、個として、社会として、とても大切です。