沖縄の貧困問題について
国内で貧困を数値化した際に、沖縄県はいつも下位にいます。
県民所得や最低賃金、子どもの貧困率など、様々な貧困の数値が沖縄はとても高いです。
実態はどうなのでしょうか?
沖縄は観光が主要な産業です。
比較的安定している製造業などと比べるとやはり、不安定な産業が中心であることは、貧困と相関関係があるのかもしれません。
新型コロナで観光産業は大きな影響を受けましたが、だからと言って「観光=貧困」と捉えるのは正しい理解とは言えません。
「沖縄から貧困がなくならない本当の理由 (光文社新書)」という本の中で、
沖縄の貧困がなくならないのは、「貧困が企業を支えているから」「貧困であることに合理性があるから」としています。
たしかに、以前「いじゃり」の話を聞いたことがあります。
「いじゃり」とは大潮の干潮時に、貝や魚等をモリなどを使って捕る磯遊びのことです。
この「いじゃり」を使って、観光客を呼ぼうと考えた人が、地元の人に相談に行った際に、一言言われたそうです。
「観光客?いじゃりの邪魔だよ」「あんまり儲かると島で争いが起きる。そこそこで良い」
儲けすぎないことで生活していこうという精神があるのかもしれません。
貧困を問題にするのはいらん世話?!
・・・であれば、貧困であっても当事者たちは困っていないことになります。
貧困、貧困と問題視するのはいらん世話ということになるのです。
儲けて争いが起きることより、争わず地域コミュニティを大切にするのが沖縄気質なのです。
儲けすぎなくても生活していける、インターネットの精神、最近で言う「シェアリングエコノミー」を実現しているのが、沖縄なのかもしれません。
コミュニティの価値を数値化することは難しいため、ランキングは出にくいですが、「コミュニティ」や「シェアリングエコノミー」ランキングでは、国内有数の県と言えるでしょう。
貧困で何が悪いのか?と開き直って「沖縄らしさ」をこの先も追求していって欲しいです。