「わたり」とは?
給与決定の際に、職務以上の級へ格付を行うことです。
公務員の給与は、給料表をもとに、級・号に格付し、金額が決まります。
その格付が適正なものでなく、不適正な級・号に格付されるものが、「わたり」になります。
地公法24条1項で「職員の給与は、その職務と責任に応ずるものでなければならない」
という職務給の原則というものがあり、「わたり」はこの原則に反することになります。
「わたり」が行われた背景としては、「初任給格付を国基準より高くしたため、最高号級に達し、頭打ちが生じたこと」や「職務内容を十分考慮せず、不適当な級の設定をしたこと」などがあげられます。
「わたり」については、地公法24条1項に違反している状態と言え、是正されるべきと考えられます。