事件の概要
新潟県山北村議会が、村議員2名を3日間の出席停止とする懲罰を決議。
2名の議員が、決議の無効の確認及び取消しを求める訴えを提起。
判決の概要
(2名の議員の)上告棄却。
地方議会議員に対する出席停止の懲罰決議は、司法審査が及ばない。
事件・判決のポイント
判決では、
「自律的な法規範をもつ社会ないし団体にあっては、
当該規範の実現を内部規律の問題として自治的措置に任せ、
必ずしも、裁判にまつを適当としないものがあるからである。」
とされました。
地方議会の懲罰には、戒告、陳謝、出席停止、除名
の4種類があり、出席停止に関しては、
司法審査の対象にならないとされました。
この後、60年間はこの判例が生きていたということになります。
最新の地方議会における議員の出席停止に関しての最高裁判決は、
「岩沼市議員出席停止事件(最大判令和2.11.25)」を参照してください。