コラム

「性的虐待対応」初動の重要性

児童虐待の中でも「性的虐待」は、社会で把握できている件数は、「身体的虐待」などに比べると少ないですが、実態はどの程度あるのか不明な部分があります。

「性的」なものであるため、闇が多いのです。

闇は多いのですが、「性的虐待」を受けてきた子どもの中には戸惑いや葛藤を抱えながら、SOSを出す子どもがいます。

そのSOSをキャッチした時、大人はどうしたら良いのでしょうか?

一番大事なのは初動です。

性的虐待を受けている可能性を確認したら、深く聞き込まないことが重要になります。

性的虐待は重大な児童虐待であり、児童相談所や場合によっては警察と連携して、対応をすることになります。

そして、児童相談所や警察と対応する際に、何度も何度も同じ事案について話をするのは、本人にとってこの上ない苦痛です。

同じ話を何度もさせないためにも、「誰に何をされたか」だけ聞いたら、後は聞き込まないことが大事です。

子どものトラウマを最小限にし、組織として、行政として、対応する必要があるため、興味本位で聞き込むことだけは避けるべきです。

一番大切にするべきは、被害者の気持ちであるので、それを最優先させて、対応するのが望ましいです。

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