公務員試験を1日2時間の勉強で突破する勉強法について、紹介をします。
公務員を目指す人にとって、本番である試験は年間数回、それまでは準備(試験対策)することになります。
早くて数ヶ月、長ければ年単位の長丁場になりますので、それを念頭において、本記事を書いていきます。
少しでも公務員試験を目指す方の参考になれば幸いです。
この記事を読めば、
- 1日2時間の勉強で公務員試験に合格する勉強法
- 公務員試験の合格率の上げ方
がわかります。
それでは早速いきましょう!
ここでの公務員試験→一般的な地方自治体の採用試験
まず、前提として、ここでの公務員試験は、「一般的な地方自治体の採用試験」のことを指すことにします。
僕自身、地方の市役所で勤務をしており、「一般的な地方自治体の採用試験」であれば、実際の経験・ノウハウをお伝えできると思います。
とはいえ、国家公務員や地方公務員(上級)と言われる試験に応用できないかといえば、そうではありません。
むしろ、参考になることは多いと思いますし、なんなら国家公務員や地方公務員(上級)を目指そうとしている優秀な方こそ、地方公務員になってほしいという思いもあります。
ということで、なるべく多くの人に本記事を参考にしてもらい、実際に地方公務員になってほしいと思いながら、進めていきます。
公務員試験の全体像
公務員試験には、大きく
- 筆記試験
- 面接試験
があります。
面接試験が「集団面接」「個人面接」と分かれてあるところなど詳細は自治体によって異なりますが、大きな分類は上記のとおりになります。
そして、「筆記試験」「面接試験」でより重要になってくるのは「面接試験」であって、差がつくのも「面接試験」です。
面接試験の仕組み
重要かつ差がつく「面接試験」ですが、どういった仕組みになっているのでしょうか?
「面接試験」の面接官は、4〜6人いるところが多いです。
面接官一人ひとりが受験生の「身なり」「話し方」「表現力」・・・など項目を設け、点数をつけていきます。
その合計で得点がつくようになっています。
・・・ということは、M1グランプリなどと同じです。
面接官一人ひとりの価値観や印象によって決まるので、誰か一人の得点で全てが決まるわけではありません。
面接に落ち続ける人の特徴
僕は受験生時代に公務員予備校に通っていましたが、そこでは筆記試験は通過するのですが、面接試験に落ち続ける人というのが、一定数いました。
彼ら「多浪生」には共通した特徴があります。
- 本命の役所だけを受け続ける
- 予備校での人間関係を大事にする
実際、「本命の役所だけを受け続ける」多浪生というのが、とても多い印象でした。
地元の自治体に就職したいという気持ちはもちろんわかるのですが、年間1回しか受験しないというのは、確率が悪すぎます。
また、「予備校での人間関係を大事にする」のは悪いことではないのですが、馴れ合いの関係が生まれやすかったり、同じ価値観(○○市役所に絶対受かりたい!などという価値観)に染まりがちだったりしますので、ほどほどの距離を保つべきです。
プロ野球と役所
地方公務員は、政令市・中核市・その他一般的な市さらには町村などで若干事務の範囲は異なりますが、基本的には同じような仕事内容です。
僕はいつもプロ野球に例えるのですが、受験生にとって自治体は球団と同じです。
どこの球団に入っても野球をすることに変わりはないので、ドラフト1位で指名されるような超人気選手以外は、指名された球団でプレーすることになります。
よっぽど行きたい球団があれば、中で力をつけてから移籍すればいいという話です。
役所も全く同じ構造であるにもかかわらず、ドラフト1位の超人気選手でもないくせに、意中の役所ばかり受ける人が多いのです。
筆記試験の勉強法
面接試験について述べましたが、ここからは筆記試験についてです。
具体的な勉強法
筆記試験対策として、受験生個々の状況によって、勉強法は異なります。
社会人受験生であれば、筆記試験対策に多くの時間がかけれませんし、専業受験生であれば一定の時間を確保することは可能です。
とはいえ、あまり長時間の筆記試験対策は精神衛生的にも良くないため、僕は
1日2時間の勉強を4ヶ月
継続することをおすすめしています。
なぜ1日2時間の勉強で合格するのか?
完全独学であれば、合格は可能としても、もう少し試験対策の時間が必要になってくるかと思います。
個人的におすすめするのは、
- リアル予備校の変な馴れ合いコミュニティに入る必要がなく
- それでいて、学習の最短距離を示してくれる
「オンライン予備校の活用」です。
特に、講師の質や学習環境などを考えると「アガルート」や「STUDYing」あたりがコスパが良く、安心感もあるといったところです。
1日2時間の勉強の仕方
1日2時間の勉強の仕方ですが、大事なのは「習慣化」することです。
習慣化しさえすれば、モチベーションと関係なく継続が可能になります。
「1日2時間の勉強を4ヶ月」といってもこれは目安ですし、意外と4ヶ月というのは長いような短いような期間です。
継続するために「習慣化」する工夫が大事です。
そこでおすすめなのが、
朝起きてすぐの2時間
このタイミングで勉強しましょう!
まずは、3日。そして3週間。3ヶ月経てば「習慣」になります。
「習慣」になった頃には合格にはかなり近づいているでしょう。
合格確率を上げるために
就職はプロ野球も役所も変わらないという話は前でしました。
それを踏まえて、役所への合格確率を上げるためのまとめをしていきます。
勉強の習慣化
やはり個人の能力を高めるトレーニングをしなければなりません。
勉強の習慣化をしていきましょう。
実際、「役所に受かった〜、勉強から解放される」なんてことはありません。
僕自身、役所に入る前よりも今の方が勉強しています。
それぐらい、役所の業務というのは勉強の毎日です。
受験生のうちから勉強が習慣化していれば、役所に入ってからの「役人人生」もかなり充実したものになります。
選び過ぎない
ここは極めて大事なところです。
あまり特定の役所にこだわり過ぎると受験生自身の選択の幅を狭め、可能性をなくしてしまいます。
どこの役所に入っても
行政の仕事をするのに変わりはない
ことを肝に銘じて、複数受験し、自分に合いそうな役所を探し、可能性を広げていきましょう。
どうしても特定の役所にこだわる場合
どうしても入りたい役所がある場合は、これも前述しましたが、
相手から欲しいと思われる実力をつけてから移籍
するのが賢明です。
実力不足のうちからこだわり過ぎるとあまりいい結果はでませんが、実力がついてからだと逆に取り合いになります。
これも僕の話ですが、僕自身、入庁後2年間はただの「事務処理ロボット」でした。
言われたことをただこなすだけの無能人材でした。
ただ、ひょんなことから3年目に長期間の外部研修に行かせてもらい、そこで情報収集から政策立案能力まで一通り身につけることができました。
その後は、他の役所の人事担当からも半分冗談ですが「うちに来ない?」とお声がかかったりするほどです。
これは一例ですが、一度現時点の実力で入れる役所に入って、そこで自分を磨くというのは
大いにあり
ということです。
実力をつけてからFA宣言し、移籍を目指しましょう!
最後は素直な人が勝つ
ここでは、
- 1日2時間の勉強で公務員試験に合格する勉強法
- 公務員試験の合格率の上げ方
について書きました。
ここまで読んでも、
「・・・それでも自分は○○市役所に入りたい」という頑なな方はいるでしょう。
公務員に必要な資質の一つに
素直さ
があります。
周囲の意見・住民の意見を受け入れる「素直さ」が求められ、「素直さ」を持つ人が可愛がられ、必要とされます。
ここでの内容も一旦、素直に受け入れて、それから行動に移すことで、あなたの可能性は格段に広がるはずです。
幸運を祈ります!