なぜ研修するのか?
県内の市町村の研修担当者が集まり、会議をした際のことです。
グループワークがあり、そこでは他自治体の研修担当者数人と班を作り、議論をしました。
なぜ研修をするのか?
その時のお題は「なぜ研修をするのか?」というものでした。
「まちを良くするためには、組織を良くする必要があり、職員個人の資質向上が必要」とか「職員数が減少する中で一人ひとりの業務負担が増えるから能力を高めないといけない」とかそういった意見が出てきました。
法律に書いてあるから?
そんな中、県内の中核市の職員が、「なぜ研修をするのかというと、言うまでもなく地公法39条に「職員には、研修を受ける機会が与えなければならない。」というのがあるから」と言いました。
法律に書いてあるから当たり前だろと言わんばかりに言い放ちました。
この人にとっては研修とは法律に書いてあるからするものであって、法律に書いていなければしないものなのです。
思考停止する公務員
「なぜ研修をするのか?」の答えは一様ではないし、それぞれの答えは違うものでいいはずです。
自分の頭で考えようとしなければ、何事も前向きには進みません。
法律を根拠に仕事をするのが公務員ですが、法律に書いてあることを鵜呑みにして思考停止することは、社会のためになる公務員とは思えません。
ぜひ、「なぜ法律にはそう書いてあるのか?」「その解釈は正しいのか?」など本質的な部分について考えてみることをお勧めします。
そうすれば、社会を良くするクリエイティブな公務員になれるのではないでしょうか?