民主主義は、多数決で決めることと解説されているものがよくあります。
また、そのように理解している人が世の中のほとんどです。
辞書なんかでもそのように書かれていますが、本当のところは違います。
民主主義の反対を考えればわかります。
「民主主義=デモクラシー」の反対は、「シオクラシー」なのです。
「シオクラシー」とは、「神権政治」。すなわち、神が支配する政治のことです。
一神教的宗教が主流の諸外国では、歴史的に「シオクラシー」の時代がありました。
「シオクラシー」に対して、人間が決める政治が始まり、そのことを「デモクラシー=民主主義」と言ったのです。
なので、人間がする政治は「デモクラシー=民主主義」であって、独裁政治でも「デモクラシー」なのです。
民主主義は多数決という誤った理解が浸透したのは、日本の戦前・戦後の政治変遷からだと思いますが、根本的な考え方は、このようになります。