比例原則とは?
比例原則とは?
目的達成のための手段の妥当性を要求される原則のことです。
行政法や刑事訴訟法などで当てはまります。
比例原則では、以下の3点が要請されます。
- 目的適合性:手段は目的に適合したものでなければならない
- 必要性:手段は目的達成に必要不可欠なものでなければならない
- 均衡:目的達成により得られる利益と犠牲とを比較し、犠牲が上回ってはいけない
具体例
比例原則についての具体例として、次の判例があります。
【事件】現行犯逮捕時の発砲(最決平11.2.17)
【事案】警官Xが不審者Aを追跡。Aがナイフを振り回したため、XがAに発砲したところ、Aは死亡した。
【決旨】Xの行為は「必要であると認める相当な理由のある場合」に当たらず、かつ「その事態に応じ合理的に必要と判断される限度」を逸脱したものである